キャンプ5日目
いよいよキャンプ最終日!今日も天候に恵まれ、周囲にピレネーの山々が広がる中、トレーニングが展開されました。
中学生グループは、午前中はエンジョイタイム!2チームに分かれ、7つの遊びに挑戦です。1つ目は、角度の無い所からのシュート。角度によって、1点、2点、そして最も角度の無いコーナーキックからは3点、更には、直接入ったら得点が倍と言うコンテスト。我らがサムライ少年達は、大苦戦でした!笑
2つ目は、離れた所からの仲間が蹴ったボールをダイレクトでミニゴールにボレー、もしくはヘディングシュートするゲーム。ここでは、皆、一様に活躍を見せていました!
3つ目は、離れた位置から、大きなゴールへのバー当てゲーム。普通に入ったら1点、ゴールポストに当たったら3点、そして、クロスバーに当たったら5点。尚且つ、クロスバーに当たってゴールに入ったら10点と言うゲーム。ここでもなかなかサムライ少年達は望んだ成果を得る事は出来ませんでした。
4つ目は、遠い距離からのロングシュート。GK無しで、ノーバウンドで入らなければノーカウント。ここでは、コウタが2ゴールを決める活躍を見せていました! 5つ目はゴミ箱にボールを落とさずに入れるゲーム。離れたポイントから直接チップキックで入れたら5点。そのポイントからリフティングでゴミ箱に近づいて行って入れたら1点。ここでは、コウスケがゴミ箱までリフティングで進んだものの、チョンと浮かせたボールをヘディングで入れようとするも、惜しくも外れてしまいました。 6つ目は、離れた所から仲間が放つ浮かせたミドルキックを2タッチ以内に特定の直径3mの円の中に留めるゲーム。ここでは、普段、そういうキックを多用するGK軍、マコトやシンセイが正確なキックを見せていました!が、2タッチのトラップ側に回った際のパフォーマンスは、・・・でした。
7つ目は、チームメイトの仲間数人でのリフティングゲーム。輪っかになって、落とさずに何回リフティング出来るかの勝負。ここでの4人のパフォーマンスは、コウタがまずまずの貢献、一方、他のメンバーのパフォーマンスは、、、普通でした!笑
午後は11人制のゲームで最後を締め括ります。2チームに分かれ、コウスケはチーム ヴェルデの左サイドバック、コウタはチーム アマリージョの右サイドバックでプレーしました。マコトは基本的にチーム ヴェルデでプレーする一方、シンセイは前後半を通じ、両チームのゴールマウスを守りました。ここで際立った働きを見せていたのはサムライ少年の中でも、中2組。コウタは自分のエリアを屈強にディフェンス、特に、ルーズボールでTomazoとの体のぶつけ合いで競り勝ち、持ち上がって、長い縦パスを繰り出すと、そのボールは絶妙な形でフォワードのLoliへ。これを同選手が見事に叩き込み、コウタのアシストとなりました!
一方、シンセイは至近距離からの相手のシュートを右上に飛んでファインセーブ。このキャンプを通じ、同コースへの反応は、もはや得意芸と言えるでしょう。
コウスケは11人制の広いピッチの中で、フィジカル、スプリントで苦戦を強いられるも、キャンプを通じての成長ぶりを随所に見せていました。マコトも奮闘していたものの、アマリージョ攻撃陣の強烈なシュートを次々と浴び、外国人達のシュート力、決定力を痛感する最後のトレーニングとなりました。
さて、高校生組に目を移しましょう。午前、午後を通じ、8人制フットボールのリーグ戦の最終節、そして、一発勝負のトーナメント戦が行われました。総当たり戦2回戦の最後の戦いとなった第10節が行われ、リーグ戦の最終順位は、コタロウ率いるチーム ファビオが首位、チーム フランシスが2位、ユウキ擁するチーム アレックスが3位、リュウノシン擁するチーム イシードロが4位、タツキ率いるチーム エンリコが5位、そして、ガク擁するチーム ハビエルが6位と言う結果でした。
1位と2位がシードで準決勝に進出する形となる中、続いて行われた準々決勝、3位 - 6位、4位 - 5位は、奇しくも先ほどのカードと同じとなりました。3位のユウキ擁するチーム アレックスは、先ほどの試合では6位のガク擁するチーム ハビエルに敗れたものの、負けられないトーナメント戦では上位の意地を見せ、勝利を収め、準決勝進出を果たしました。
一方、4位のリュウノシン擁するチーム イシードロと5位のタツキ率いるチーム エンリコとの対決は、先ほどの試合ではリュウノシンのチームが勝利を収めたものの、ここでの対決はタツキのチームが勝利、準決勝進出となりました。
セミファイナルでは、首位のコタロウ率いるチーム ファビオとタツキ率いるチーム エンリコの対決、一方の、リーグ2位のチーム フランシスと勝ち上がって来たユウキ擁するチーム アレックスの対決と、それぞれなりました。
結果は、チーム フランシスと、チーム エンリコがそれぞれ決勝に駒を進めました。午後に行われた3位決定戦では、ユウキ擁するチーム アレックスがPK戦の末に、コタロウ率いるチーム ファビオを下し、勝利しました。
続いて決勝では、共に勝ちたい気持ちを強く打ち出し、緊迫感のある中での白熱した展開が繰り広げられ、他のチームも熱い視線と声援を送っていました。そんな中、センターフォワードの位置に入ったタツキは、何度も個人技でフィニッシュに持って行こうとするも、相手の厳しいマークに遭い、なかなか良い仕事をさせてもらえません。それでも、一度、ゴール前正面から難しいボールをジャンピングキックのような形でシュートしたシーンがあったものの、チーム アレックスの女子守護神Paulaの横っ飛びのセーブで防がれてしまいます。聞けば、彼女は、プロクラブ、Elche CFの下部組織に所属している実力者でした! 結局、0-0の引き分けでPK戦へ。皆、着実に決め、チーム エンリコの5人目は、我らがPepeこと、タツキ。PKのゴールを取り囲むように他のチームの選手達が注目される中、万が一外したら絶体絶命のピンチの場面。思い切り良く蹴り込まれたボールは、見事にPaulaの守るゴールマウスに吸い込まれて行きました。そして、後攻のチーム フランシスの5人目のキッカーは、キャプテンのFrancisです。緊張感が走る中、GK Alexの守るゴールに蹴り込まれたボールは、ネットに吸い込まれ、5 - 5 。全員が決め、ここからサドンデスの展開。5人以内に決まると思っていたのか、何と、ここから両チームの選手共に6人目、7人目がキックを失敗してしまう展開。8人目のチーム フランシスのキッカーは、GKのAlex。思いっきり蹴られたボールは、Paulaの反応虚しく、ゴールネットに吸い込まれます。そして、今度は、Paulaがキッカーで、Alexがゴールマウスを守る番に。そしてPaulaが渾身込めてキックしたボールは、Alexがガッチリと弾き飛ばします。
試合終了。このキャンプの最後のシーンは、無情にもPKと言う形で命運を分ける形となりました。Alexが止めた瞬間、全員で飛び込んで喜ぶタツキやチーム エンリコのメンバー達。しかし、同時にこの合宿を通じて、奮闘していたGK Paulaにも、多くの選手達が駆け寄り、慰め、健闘を讃えていました。
最後は、皆んなで写真撮影会。このキャンプ中に同部屋になったり、食事が同じテーブルだったりで仲良くなったそれぞれの選手達が、夕陽に照らされたピレネー山脈をバックに、次々と写真に収まっていました。
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