キャンプ3日目。今日も晴天に恵まれ、高原の乾いた空気と、時間の経過と共に強い日差しを感じる中、トレーニングが行われました。
午前中のトレーニングでは、お兄ちゃんグループでは、膝の状態が思わしくないユーシが別メニュー調整。ハルは皆に「Parece que tienes sueño siemple ! (いつも眠そうな顔してるなぁ!)」と皆んなに揶揄われながらも、元気に練習に参加しました。パス&ゴー、ボールポゼッション、ミニゲーム、ドリブルシュートなどがこの日のメニューで、特に、ボールポゼッションやミニゲームでは、限られた空間で相手がいる中で、ボールの置き所やトラップの正確性、素早い判断と処理をしなければ、常に直ぐに捕まってしまうリズム感の中で、ハルは成功と失敗を繰り返しながら、懸命に取り組んでいる姿が見られます。
一方の2011 - 12グループでは、タイチとユウジロウが、3対3+1フリーマンのボールポゼッション、シュートからの1対2のディフェンス、そして連続して3対2の攻守の切り替えを伴う攻防、ドリブル重視のポゼッション、浮き玉をトラップしてからのシュートなどを行いました。ここでの練習で精力的に動いていたのはユウジロウ。ボールを呼び込む時に声を出して積極的にプレーする姿が見られました。
そんな中、このグループに2014年の金髪ロシア人Nicoが混ざっている事が判明。本来ならば一番下のグループでプレーする年代ですが、飛び級でこのグループでプレーしています。小柄ながら、球際の攻防がアグレッシブで、スピードもあり、ドリブルも小回りの利くステップワークと馬力を兼ね備え、十分にこのグループでやりあえる実力を持っています。聞けば、現在Villarrealに入団テスト中との事で、納得です。
一方、この日は日本から不安視された足の痛みが今キャンプで一番と顔を歪めるタイチの姿が。それでも、午前の練習は全て参加し、それなりのプレーを見せ、シュート練習では時折強烈な一撃を放っていました。
練習後は、常にホテルのプールでパシャリ、特にタイチとユウジロウは存分に楽しんでいる様子。
午後のトレーニングでは、いつものように前半はリラックスムードで様々なキックゲーム。中堅グループは、クロスバー当てゲーム、お兄ちゃんグループは、キックパターとフットベースで笑顔を見せていました。
そして、後半はゲーム。午後のゲームに集中する為に午前中を温存したユーシとハル擁するチーム・サン・マリノは、この日も勝ち残りゲーム戦で10分ゲームで4連勝、すっかりチームとして乗っています。ユーシは左ウイング、ハルは右ウイングで、中央には、ザ・頑張り屋Fabio、コーチのAlvaro、センターバックに安定感のAndrésなど、なかなか粒揃い。ユーシは膝の痛みを感じさせないプレーを繰り出し、2ゴール、2アシストの活躍、ハルも2アシストの活躍を見せました。特に、右からのドンピシャのクロスをFabioのヘディングゴールに繋げたプレーは見事でした!
一方、ゴールデンエージグループは、引き続きミニEURO。この日はグループリーグの最終節、ユウジロウとタイチ擁するイングラテッラは、グループリーグ2連敗のフランシアと対戦です。次の決勝トーナメント準決勝で有利な立場に立つ為には、グループリーグで1位になって、準決勝で4位のチームと対戦する事です。その為には、絶対に勝ちたい一戦。しかし、ここで痛いお知らせが。タイチが、今キャンプで一番の痛みを訴え、この日は休養する事に。タイチの為にも、他の皆で頑張って勝ちたいところです。試合は、お互い決定的なチャンスに欠ける中、何度かユウジロウからのスルーパスに抜け出したAlejandroがシュートチャンスを掴むも、キャンプ地出身のJosepの好守によって阻まれます。そんな中、中国人Leoのコーナーキックから、長身のJoelがボレーシュートを決め、先制点を上げる事に成功します!
しかし、3連敗はしたくないフランシアも、懸命の反撃を見せます。すると、フリーキックからゴール前の混戦を叩き込まれ、同点に!そして試合はこのまま試合終了。痛恨の引き分けとなりました。続いての試合、エスパーニャ対オランダは2-4でオランダが勝利。この結果、グループリーグは、
1位:オランダ 勝ち点7
2位:イングラテッラ 勝ち点5
3位:エスパーニャ 勝ち点3
4位:フランシア 勝ち点1
となりました。明日以降、準決勝、そして決勝が行われます。
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